人間臭い数学の歴史

学校教育の中で目にする数学は体系立ち整ったものを想像される方がほとんどでしょう。数学の歴史をみると実際には定理の証明に四苦八苦したり、証明できたと思ったら計算間違いが発覚したり、利権争いがあったりと人間味のある世界なのです。学校教育では教えないですもんね。人間臭さがあって親近感沸きませんか?大学の数学科では数学史の講義があったりするそうです。数学は時代のニーズに合わせて発展してきているのですが、数多くの分野それぞれが独自に進展した後に他の分野とつながってさらに発展していたりします。学ぶ上で体系的に整えられたものが学校教育に使われているのですが、10年単位で時代に合わせて学習指導要領が改訂されるのに伴い、数学の項目も入れ替えになっていたりしますね。高校教育であれば中学教育とのつながりも十分考慮しながら教科書をまとめられていると思うのですが紙面が限られている中、興味を引くような内容も記載するように苦心して編集されてるように感じます。多くの方が使うものは、学び易い、教えやすいという観点で落ち着くのだと思いますが、個人的には最終的に範囲を網羅できるのであれば、個性豊かなカリキュラムがあってもいいかな?と思っています。例えば代数は通しでやってしまうとかです。その方が一貫性があって混乱しにくいのでは?と思ったりします。いろんな学習方法があるので正解というものはないですけどね。
もし数学の歴史に少しでも興味お持ちの方は、是非、"カッツ 数学の歴史”の興味がある項目や数学者を索引から探して読んでみてください。数学の発展の中に人間臭さや、ここを理解したいという人間の知的探求心を強く感じる面白い歴史物です。時代に合わせて変化し英知を結集して新しい時代に臨むという点では現代にも通じるものがあります。

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